英語を勉強していると「1st」「2nd」「3rd」「4th」「5th」という表現をよく見かけますよね。
これは“序数(じょすう)”と呼ばれるもので、順番や日付などを表すときに欠かせないものです。
この記事では、特に初心者の方でも安心して学べるように、やさしい言葉でルールやコツをまとめました。日常会話や試験、旅行など、いろいろな場面で役立ちますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
英語の序数を理解
序数とは?基数との違いをやさしく解説
英語には「基数(きすう)」と「序数(じょすう)」という2つの種類の数字表現があります。基数は「one, two, three…」のように数そのものを数えるときに使われます。例えば、りんごを数えるときに「one apple, two apples」と言うときの「one」「two」が基数です。一方で、序数は「first, second, third…」のように“順番”や“位置”を表すときに使います。例えば、レースで1位、2位、3位を表すときや、誕生日の日付、建物の階数を伝えるときなどに役立ちます。
基数と序数の違いを簡単にまとめると、基数は「どれくらいの数か」を表し、序数は「どの順番か」を示すものです。日本語でも「一つ」「二つ」と「一番」「二番」で役割が違うように、英語もこの2つを区別する必要があります。初心者の方が混同しやすいポイントなので、最初にしっかり整理しておきましょう。
序数が使われるシーン
- 誕生日や日付(August 1st → 8月1日)。特に日常生活ではカレンダーやスケジュール管理でよく登場します。
- 順位やランキング(She got 2nd place → 彼女は2位になった)。スポーツ大会やコンテストなどで頻繁に使います。
- 階数(3rd floor → 3階)。旅行やホテル宿泊、買い物など、実生活で非常に役立つ表現です。
- 章番号や部屋番号(the 4th chapter, the 5th room)のように、さまざまな順序を表すときにも使われます。
1st〜5thの正しい読み方&発音攻略
1st(first)
「ファースト」。カタカナでもよく使われるので覚えやすいです。例えば「the first time(最初のとき)」「first prize(1等賞)」など、日常表現にもよく登場します。映画や音楽のタイトルにもよく含まれるため、耳に馴染みやすい単語です。発音のポイントは「r」の音を意識して、舌を軽く丸めることです。
2nd(second)
「セカンド」。スポーツの試合などで耳にする機会も多いですね。「the second floor(2階)」「second chance(2度目のチャンス)」など、覚えておくと会話にすぐ役立ちます。音の出だしの「s」をはっきり発音すると聞き取りやすくなります。数字の「2(two)」と関連付けて覚えると、混乱せずに定着します。
3rd(third)
「サード」。舌を軽くかんで“th”を発音するのがポイントです。「the 3rd day of May(5月3日)」など日付で頻出します。ネイティブは「th」の音をとても自然に出しますが、日本人学習者は練習が必要です。鏡の前で舌の位置を確認しながら発音練習をすると効果的です。慣れてくると自然に「サード」と聞こえるようになります。
4th(fourth)
「フォース」。スターウォーズのセリフ「May the Force be with you」でおなじみですが、日常英語では「the 4th grade(4年生)」や「4th Avenue(4番街)」のように幅広く使われます。発音では「f」と「th」が続くため、息の出し方を意識するときれいに発音できます。最初は難しく感じますが、繰り返すうちに自然に慣れていきます。
5th(fifth)
「フィフス」。子音が続くので、少し言いにくいですが、リズムで慣れるとスムーズです。「the 5th floor(5階)」「5th anniversary(5周年)」などで使われます。特に「f」と「th」の連続は日本語にない音なので、繰り返し声に出すのがポイントです。歌や英語のフレーズに合わせて口にすると、耳と口の両方から定着させることができます。
st・nd・rd・th の接尾辞ルール完全攻略
基本ルール
- 1 → st (例:1st = first)
- 2 → nd (例:2nd = second)
- 3 → rd (例:3rd = third)
- 4以降 → th (例:4th = fourth, 5th = fifth)
このルールはとてもシンプルですが、実際の会話や文章で意識して使うことで自然に身につきます。
例えば「the 1st prize(1等賞)」「the 2nd chapter(第2章)」のように、身近な例文に当てはめて覚えるのがおすすめです。
11〜13は特別扱い!
11, 12, 13は例外で、全て「th」がつきます。(11th, 12th, 13th)。この部分は混乱しやすいので、特に注意が必要です。
理由は英語の発音や語源に由来しており、歴史的に「st」「nd」「rd」ではなく「th」で統一されるようになったとされています。覚えやすくするコツは「11、12、13は全部仲良しでth!」とイメージしておくことです。
二桁・三桁のときの注意点
21 → 21st, 22 → 22nd, 23 → 23rd と末尾の数字で決まります。ただし、例外として「11, 12, 13」で終わる数(例えば111, 112, 113)は再び「th」を使います。
つまり111th, 112th, 113thという形になります。大きな数字でも末尾の規則を確認すれば迷いません。日常会話では「31st of December(12月31日)」や「102nd place(102位)」のように使うことが多いので、少しずつ慣れていきましょう。
序数でありがちな間違いと防止法
間違えやすい接尾辞
「12nd」などと書いてしまう人が多いですが、正しくは「12th」です。ほかにも「21th」「23th」などと書いてしまうケースがありますが、これらは正しくは「21st」「23rd」です。
特に大きな数字になると末尾の規則を忘れてしまうことが多いので、数字の最後をしっかりチェックする癖をつけましょう。また、話し言葉では発音が似ているために誤解されることもありますが、書き言葉では必ず正確なスペルが求められます。
ミスをするとどう聞こえる?
ビジネスの場で間違うと「基本がわかっていない」という印象を与えてしまうこともあります。例えばプレゼン資料やメールで「12nd」と書いてしまうと、読み手に違和感を与え、信頼性を損なう原因になります。
英語圏の人は序数の使い方に敏感なので、小さな誤りでもプロフェッショナルさを欠いて見えることがあります。学校の授業や日常会話でも「間違っているな」とすぐに気づかれてしまうでしょう。
試験や英会話で注意
TOEICや英検では正しいスペルが問われるので要チェックです。スペルミスは減点の対象になるだけでなく、リスニングやスピーキングでも序数を正しく理解していないと解答できない問題が出ることがあります。
例えば「the 22nd of July」という表現を聞き取れないと、日付問題でつまずいてしまいます。練習の際には音と文字をセットで確認し、繰り返し使ってみることが大切です。
実用シーン別!1st〜5thの例文集
日付での使い方
- Today is May 1st.(今日は5月1日です)
- My birthday is on July 2nd.(私の誕生日は7月2日です)
- The meeting will be held on the 3rd of June.(会議は6月3日に開かれます)
順位やコンテストでの表現
- She won 2nd prize.(彼女は2位を獲得しました)
- He finished 1st in the marathon.(彼はマラソンで1位でした)
- Our team came in 3rd place.(私たちのチームは3位になりました)
建物・階数・通り名
- My office is on the 3rd floor.(私のオフィスは3階にあります)
- The library is on the 2nd floor.(図書館は2階にあります)
- She lives on 5th Avenue.(彼女は5番街に住んでいます)
効率的に覚える!3ステップ学習法
ステップ1:リズムで覚える
歌や語呂合わせにのせて覚えると楽しく身につきます。例えば「first, second, third, fourth, fifth」とリズムにのせて繰り返すと、頭に残りやすくなります。
子どもの歌やチャンツを使うのも効果的で、自然と口ずさむうちに覚えられます。覚えにくい単語は手拍子を打ちながら練習するとさらに効果的です。
ステップ2:カレンダーや手帳に書き込む
毎日の予定に序数を入れることで、自然と目に入ります。例えば「3rd of April」と予定に書き込むだけでも、繰り返し目にするうちに無意識に定着します。
手帳にシールを貼ったり、色を変えて書くなど工夫すると、視覚的に楽しく学べます。学校の宿題や仕事のスケジュールにも序数を取り入れることで、日常生活そのものが練習の場になります。
ステップ3:ネイティブの発音を聞く
アプリやYouTubeで実際の発音を聞いて真似すると効果的です。特に「th」の発音は日本人が苦手な音なので、動画で口の形や舌の位置を確認しながら繰り返すと上達が早まります。
さらに、聞いた後に自分の声を録音して聞き返すと、自分の弱点に気づけて改善がしやすくなります。電車や移動中に音声を流すだけでも耳が慣れるのでおすすめです。
序数と日常英会話のつながり
ネイティブがよく使う場面
「at first(最初は)」「the second time(2回目)」など、会話の中でよく出てきます。さらに「on the 1st try(1回目の挑戦で)」「the 4th season(第4シーズン)」のように、テレビや映画の話題でもよく登場します。
友人との会話では「This is my 3rd visit here.(ここに来るのは3回目なんだ)」など自然に使われることも多く、日常に溶け込んでいます。覚えておくと旅行や留学先での会話がぐっとスムーズになります。
子ども向け英語教育での活用
絵本やアニメにもたくさん出てくるので、子どもも楽しみながら覚えられます。例えば数を数える歌やストーリーの中に「the 1st little pig(1番目の子ぶた)」「the 2nd star(2番目の星)」のような表現が盛り込まれています。
親子で一緒に声に出して読んだり、イラストを指差しながら順番を確認することで、楽しく自然に身につきます。保護者が「今日は2nd day of schoolだね(学校2日目だね)」と声をかけるのも効果的です。
応用編!1st〜5th以外の序数もマスター
二桁の序数
- 10th(テンステ)。「the 10th day of October(10月10日)」のように日付でよく登場します。
- 20th(トウェンティース)。「the 20th anniversary(20周年)」など記念行事で頻出します。
- 21st(トウェンティーファースト)。21という数は末尾が1なので「st」がつきます。例:21st century(21世紀)。
- 22nd(トウェンティーセカンド)。22は末尾が2なので「nd」を使用します。例:22nd of July(7月22日)。
- 23rd(トウェンティーサード)。23は末尾が3なので「rd」です。例:23rd birthday(23歳の誕生日)。
- 24th(トウェンティーフォース)。4以降は「th」。例:24th floor(24階)。
三桁以上の序数
- 100th(ワンハンドレッス)。「the 100th customer(100人目のお客様)」のようにイベントや販売キャンペーンでよく登場します。
- 101st(ワンハンドレッドファースト)。100を超える場合も末尾の数字で決まります。例:101st Airborne Division(第101空挺師団)。
- 111th(ワンハンドレッドイレブンス)。末尾が11なので例外的に「th」が使われます。
- 200th(ツーハンドレッス)。200番目や200周年記念を表すときに使用されます。
英検・TOEIC・学校英語での出題ポイント
出やすい問題
日付・順位・スペルの書き取り問題でよく登場します。特に日付の書き取り問題では「August 21st」「December 3rd」など、接尾辞の知識がないと正しく書けません。
また、順位を問う問題も頻繁に出題され、「She came in 2nd place.」や「He finished 4th.」などを選択肢から選ばせる形式が多いです。リスニング問題では数字を聞き取るだけでなく、序数として理解する力も求められます。
実際の試験例
- What is the 3rd month of the year?(1年の3番目の月は? → March)
- Write the date: December 25th.(日付を書きなさい:12月25日)
- He finished ___ in the race.(彼はレースで何位でしたか? → 1st / 2nd / 3rd など)
便利ツール&アプリで効率的に練習
発音チェックアプリ
- 英語発音チェックアプリを使えば、ネイティブのような発音を練習できます。アプリには音声認識機能が搭載されていることが多く、自分の声を録音して比較できるので便利です。また、正しい口の動きを動画で示してくれるアプリもあり、初心者が苦手とする「th」の発音も安心して練習できます。通勤時間やちょっとしたスキマ時間に繰り返すと、耳と口の両方から鍛えることができ、短期間でも効果を実感しやすいです。
書いて覚えるプリント
- 無料プリントサイトを利用して、書きながら覚えましょう。プリントにはアルファベットの練習用や、序数を繰り返し書き込むタイプの教材が用意されていることが多く、子どもから大人まで使えます。特に、数字と接尾辞をセットで書く練習をすると、自然と正しいスペルが身につきます。さらに、色ペンを使って強調したり、声に出しながら書くと視覚と聴覚の両方から定着するので、より効果的な学習につながります。
英語ネイティブがよく使う序数フレーズ集
よく出てくる表現
- at first(最初は)。物語や説明の始まりなど、状況の出だしを語るときに使います。
- second chance(2度目のチャンス)。再挑戦ややり直しの機会を強調するときによく使われます。
- third time lucky(3度目の正直)。ことわざのように使われ、3回目にはうまくいくという意味で励ましの表現になります。
- the 4th season(第4シーズン)。ドラマやアニメのシーズン紹介などで頻繁に登場します。
- 5th anniversary(5周年)。記念日やイベントの案内などでよく見かける表現です。
- on the 1st try(1回目の挑戦で)。努力や結果を伝える場面で役立ちます。
まとめ&確認用チェックリスト
接尾辞ルール早見表
- 1st / 2nd / 3rd / 4th〜
- 11〜13は例外で「th」
- 二桁や三桁の場合も末尾の数字で判断。ただし11,12,13で終わるものは例外的にth。
発音ポイント
- thの発音は舌を軽くかんで息を出す。
- 日本語にない音なので、鏡を見ながら舌の位置を確認するのがおすすめです。
- 単語の最初に来るth(thirdなど)と最後に来るth(fifthなど)で発音が微妙に違うことも意識しましょう。
- 音声教材やアプリを使って繰り返し練習すると、聞き取り力も一緒にアップします。
ミニクイズ
- Q1:21はどう書く?(答え:21st)
- Q2:12は?(答え:12th)
- Q3:23は?(答え:23rd)
- Q4:111は?(答え:111th)
よくある質問(FAQ)
Q. 21st・22nd・23rdの覚え方は?
末尾の数字を見ればOK。1ならst、2ならnd、3ならrd、それ以外はthです。
さらに、21stは「21世紀(the 21st century)」や「21st of June(6月21日)」など日常でよく使われる表現があります。
22ndは「22nd birthday」や「22nd floor」、23rdは「23rd prize」などのように頻出です。語呂合わせとして「1はfirstだからst、2はsecondだからnd、3はthirdだからrd」と関連づけて覚えると混乱しにくくなります。
Q. 0から始まる序数はある?
通常はありません。「0番目」という表現は使わないのが一般的です。ただし数学やプログラミングの分野では「0-based index」と呼ばれる考え方があり、そこでは0から数える場合もあります。英会話や日常表現ではほとんど使わないので、学習者は気にしなくても大丈夫です。
Q. アメリカ英語とイギリス英語で違いはある?
基本的なルールは同じです。発音のアクセントが少し違うだけです。例えば「the 3rd of May」という日付表現は、アメリカでは「May 3rd」と言うのが一般的ですが、イギリスでは「3rd May」と表記することが多いです。読み方のルールは変わらないので、両方の形式に慣れておくと安心です。