スマホやガラケーを使っていて、電話アイコンに斜線が入っていて通話ができない…そんな状況に焦ったことはありませんか。
この記事では、斜線マークが表示される理由から解除方法、そして再発防止のポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
電話アイコンに斜線が出るのは何を意味する？
電話アイコンと斜線マークの基本
電話のアイコンに斜線が入るのは「今は通話できない状態」を示すサインです。単なる飾りではなく、通話機能が使えないときに出る大切なお知らせです。例えば着信や発信が一切できない場合や、モバイル回線が一時的に切断されている場合など、日常生活の中で遭遇するさまざまなシーンで表示される可能性があります。斜線が現れたときは、まず慌てずに端末の状態をチェックすることが大切です。音声通話を利用している方にとっては、仕事や家族との連絡にも影響するため、早めの対応が安心につながります。
iPhone・Android・ガラケーでの表示の違い
iPhoneでは上部のステータスバーに赤い斜線付きの電話マークとして表示されることが多く、通知センターを下げると詳細が確認できます。Androidではメーカーによって少し違いますが、通知バーや画面上部のアイコンエリアに同様のマークが現れます。機種によっては色や大きさが異なり、例えばGalaxyではグレーで表示され、Xperiaでは白い斜線が特徴的です。ガラケーではアンテナマーク横に小さめの斜線電話アイコンが出ることが一般的で、画面サイズが小さいため見落としやすい点に注意が必要です。見た目は少しずつ違いますが、どの端末でも「現在は音声通話が使えない」という意味は共通しています。機種ごとの表示の癖を知っておくと、旅行先や外出先でも落ち着いて判断できます。
「圏外」「×マーク」「SOSのみ」との見分け方
斜線マークは「通話不可」を表すため、圏外やSOS表示と似ています。ただし圏外は電波自体をつかめていない状態で、アンテナマークが消えていたり×印が付くのが特徴です。SOSのみの表示は、緊急通報だけが可能な状況を意味します。一方、斜線マークは電波がしっかり入っているのに通話だけができない時にも現れるのが大きな違いです。たとえばデータ通信やWi-Fiが使えるのに電話だけができない場合や、SIMカードの認識不良が原因のときにも出ることがあります。これらを正しく見分けることで、原因の切り分けや次の行動がスムーズになります。
電話に斜線マークが出る主な原因
機内モードの設定ミス
うっかり機内モードをオンにしていませんか。飛行機に乗っていなくても、誤操作でオンになることがあります。特にポケットやバッグの中でボタンが押されてしまい、気づかないうちに機内モードに切り替わることもあります。機内モードになると通話やモバイルデータが自動的に遮断され、Wi-FiやBluetoothだけが有効な状態になる場合もあります。通話ができない時にはまずステータスバーや設定画面で確認し、オンになっていた場合はオフに切り替え、数秒待ってから再度電波を掴むかチェックしてみましょう。場合によっては一度再起動すると、電波の再取得がスムーズに行われることがあります。
SIMカードの不具合・認識エラー
SIMカードがずれていたり汚れていたりすると、通信がうまく認識されません。抜き差しで改善することがあります。さらに、長期間使用しているSIMカードは端子が摩耗して接触が甘くなっている場合もあります。乾いた柔らかい布で端子部分を軽く拭き取り、正しい向きでしっかり差し込みましょう。最近のスマホではeSIMを利用している人も増えていますが、設定の更新が必要な場合やプロファイルが壊れている場合にも同様の現象が起きます。格安SIMユーザーは特に、契約しているキャリアのサポートページで最新のAPN設定を確認してみてください。
圏外や電波障害・通信障害
地下や山間部など、電波が届きにくい場所にいると表示される場合があります。通信障害の情報も確認しましょう。周囲の人が同じ症状になっている場合は、キャリア側の大規模な障害の可能性があります。公式サイトやSNSの公式アカウントでは、障害情報がリアルタイムで発信されていることも多いので、外出先からでもスマホのブラウザや別の回線を使って確認すると安心です。都市部でも建物の奥や地下駐車場などでは一時的に圏外になることがあり、移動することで解消することも少なくありません。
OSアップデートやアプリ不具合による表示バグ
アップデート直後など、一時的なソフトの不具合で出ることもあります。システム更新の直後は内部設定が安定していないことがあり、キャッシュの再構築やネットワークの再設定に時間がかかる場合があります。もしアップデート後に斜線マークが出た場合は、まずはスマホを再起動してキャッシュをクリアしてみましょう。さらに、特定の通話アプリや省電力アプリが干渉して表示されるケースもあるため、最近インストールしたアプリを一時的に無効化して原因を切り分けるのも有効です。
【機種別】電話の斜線マークを解除する方法
iPhoneでの解除ステップ
- まず機内モードがオフになっているか確認します。うっかりオンにしてしまうことは意外と多く、バッグの中や子どもが触っている間に切り替わるケースもあります。
- 設定アプリで「モバイル通信」がオンかチェックします。モバイルデータ通信がオフだと通話もできません。4G/5Gの切り替えやデータローミングの設定も一緒に見ておくと安心です。
- 電源を切って再起動すると改善する場合があります。再起動の前に数分ほど待つと、ネットワークがリセットされより確実に電波をつかみやすくなります。
- それでも改善しない場合は、「ネットワーク設定をリセット」やキャリア設定のアップデートを試してみてください。
Androidでの解除ステップ（Galaxy・Xperiaなど）
- クイック設定から機内モードがオフか確認。Androidは機種によって表示が異なるため、通知バーを下げて確認しましょう。
- SIMカード設定が有効になっているか見直します。特にデュアルSIM利用中は、通話用のSIMが有効になっているかがポイントです。
- 電源を一度切って再起動しましょう。端末によっては再起動後に自動でAPNを再読み込みしてくれることがあります。
- 端末の「モバイルネットワーク設定」からネットワークを自動選択に変更したり、手動でキャリアを選び直すと改善することもあります。
ガラケーでの解除ステップ
メニューから「機内モード」や「電波状態」を確認します。電池パックを外して再起動するのも効果的です。長時間使用している場合は電池を外して数分置くと、内部回路がリセットされ安定しやすくなります。機種によっては「通信設定初期化」や「ネットワーク再検索」機能があるので、メニューを一度確認しましょう。
SIMカード抜き差し・再起動で改善するケース
どの端末でも共通して効果があるのが、SIMカードを一度抜いて差し直す方法です。ほこりが原因のこともあります。取り外す際は必ず電源を切ってから行い、端子部分を柔らかい布で軽く拭くとより効果的です。再挿入後は数分待ってから起動すると、ネットワーク再取得がスムーズに進みます。長期間同じSIMを使っている場合は、キャリアショップで新しいSIMに交換してもらうのも安心です。
通信・設定以外の意外な原因
キャリアの通信障害やメンテナンスによる一時的表示
大手キャリアがメンテナンス中の時は、ユーザー側の問題でなくても斜線が出ることがあります。夜間や早朝などに行われる定期メンテナンスでは、数分から数時間、通話や通信が一時的に利用できなくなることもあります。また、災害時や大規模イベントの際にはネットワークが混雑して一時的に制限がかかる場合もあります。公式サイトやキャリアの公式アプリで障害情報を確認し、SNSでリアルタイム情報をチェックすると安心です。周囲で同じ症状の人がいるかどうかも確認すると、端末の不具合かネットワーク側の問題か切り分けやすくなります。
格安SIM・eSIM利用時に起きやすいトラブル
格安SIMやeSIMを使っている場合、設定が完了していないと通信が不安定になりがちです。APN設定が正しくないと通話やデータ通信が途切れることがあり、特に機種変更やOSアップデート後には要注意です。eSIMの場合はプロファイルの再ダウンロードや再設定が必要になるケースもあります。契約しているMVNOの公式サイトで最新の設定手順を確認し、必要に応じて再設定やサポートへの連絡を行うことで早めの復旧が期待できます。SIMトレイの緩みやカードの傷など物理的な原因も見落とさないようにしましょう。
海外ローミング中に表示されるケース
海外旅行中は現地の電波をつかめず、斜線マークが出ることがあります。現地キャリアとのローミング契約が有効になっていない、あるいは手動設定が必要な場合があるため、渡航前に利用中のキャリアで国別対応状況を確認しておくと安心です。現地到着後は機内モードを一度オフにしてから再起動し、自動的に現地ネットワークに接続されるか確認しましょう。空港やホテルなどWi-Fi環境下で一度SIMの再認証を行うと接続が安定することもあります。長期滞在では現地SIMの購入を検討するのも一つの方法です。
再発を防ぐための予防策
設定の定期チェックとソフトウェア更新
こまめに設定を見直し、最新のソフトウェアにアップデートしておきましょう。特にモバイル通信の設定や機内モードのオンオフ、キャリア設定アップデートなどは定期的に確認すると安心です。古いバージョンのままだと通信が不安定になったり、新しい電波方式に対応できない場合があります。時間を決めて週に一度は設定画面を開き、不要なアプリやバッテリー状態も一緒に点検しておくと、トラブルの早期発見につながります。
SIMカードや端末のメンテナンス方法
SIMカードの端子を柔らかい布で拭くなど、簡単なお手入れで不具合を防げます。さらに長期間使用している場合は、端子部分の摩耗や微細なほこりが接触不良の原因になることもあります。年に一度はSIMを抜き取り、乾いた綿棒などでカードスロット内部のほこりを軽く除去しましょう。端末自体もケースを外して通気を確保し、バッテリーの膨張や発熱がないか確認するとより安心です。水濡れの痕跡や端子の腐食が見つかった場合は、早めに専門店やキャリアショップで点検を依頼すると大きな故障を防げます。
電波が弱いエリアでの注意点と回避法
電波が弱い場所では、窓際に移動するなど環境を変えてみてください。地下街や高層ビルの奥などでは電波が届きにくく、ちょっとした位置の違いで大きく通信状況が変わります。駅構内やイベント会場など混雑する場所では時間帯によっても電波状態が変わるため、少し場所を移動したり、人が少ない方向へ動くだけで改善することもあります。事前にキャリアのエリアマップを確認して、特に山間部や海辺へ出かける際はモバイルルーターや外付けアンテナを持参すると安心です。
表示が頻発する場合のチェックリスト
ネットワーク設定のリセット前に確認すべきポイント
他の方法を試しても改善しない時は、リセットを検討する前にバックアップを忘れずに。連絡先や写真、LINEのトーク履歴など大切なデータは必ず保存しておきましょう。さらに、Wi-FiパスワードやVPN設定、モバイル回線の詳細なども控えておくと、再設定時にスムーズです。場合によってはiCloudやGoogleアカウントへの同期が十分に完了していないことがあるので、バックアップ後に内容を確認することも大切です。リセットを行うことで一時的に全てのネットワーク情報が消えるため、安心して作業を進められるように準備を整えましょう。
アプリ・OSアップデート後に起こるバグへの対処
アップデート直後は一時的なバグの可能性があります。少し時間を置いて再起動してみましょう。再起動の際には数分程度電源を切った状態で待つことで、内部キャッシュがクリアされやすくなります。もし改善しない場合は、最近インストールしたアプリを一時的に無効化してみる、あるいはセーフモードで起動して原因を特定する方法も有効です。特にOSのメジャーアップデート後はアプリとの相性による不具合も多く報告されるため、アプリ側のアップデート情報も確認すると安心です。
バッテリー劣化や端末故障のサインとの見分け方
電源が急に落ちる、充電が異常に早く減る場合は、端末自体の不調かもしれません。バッテリーの劣化が進むと、残量表示が急に減ったり、突然電源が落ちることがあります。設定メニューのバッテリー診断機能で状態を確認したり、キャリアショップや専門店でのバッテリー診断を受けるとより正確な状況がわかります。また、端末内部の部品故障が原因の場合は、発熱や異音がするなどのサインが出ることもあるため、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
斜線マークが消えないときの最終手段
端末リセット・ネットワーク設定の初期化
最終手段としてネットワーク設定のリセットを行う方法もあります。実行する前には必ずデータをバックアップしてください。連絡先や写真、LINEの履歴など大切な情報をクラウドや外部ストレージに保存しておくと安心です。リセットを行うことでWi-Fiパスワードやペアリング情報、VPN設定などが初期化されるため、再設定に必要な情報をメモしておくことも大切です。iPhoneの場合は「設定」>「一般」>「リセット」から「ネットワーク設定をリセット」を選び、Androidでは「設定」>「システム」>「リセットオプション」>「モバイルネットワーク設定のリセット」を選択します。操作後は端末が自動的に再起動し、新しいネットワーク情報を取得するまで数分かかる場合があります。リセット後は改めてモバイルデータ通信やAPN設定が正しく反映されているかを確認しましょう。
キャリア（docomo／au／SoftBank／Rakuten）への問い合わせ手順
公式サイトや店舗で相談すれば、回線状況や端末診断をしてもらえます。オンラインチャットや電話サポートを利用すれば、自宅からでも対応してもらえる場合があります。問い合わせの際には、症状が出始めた日時や試した対処法、エラー表示のスクリーンショットなどを準備しておくと、よりスムーズに診断が進みます。特に通信障害やSIMカードの不良などはキャリア側で迅速に確認してくれるので、自己判断で長時間悩む前に一度相談してみることをおすすめします。
修理・交換を検討するタイミング
何をしても改善しない場合は、修理や機種変更を検討しましょう。端末内部の部品劣化やアンテナ故障が原因の可能性もあり、専門家による診断が必要です。保証期間内であれば無償修理や交換が受けられる場合もあるため、購入時の保証書や契約内容を確認しておきましょう。バッテリーの異常な発熱や本体の膨張、頻繁な再起動などが併発している場合は早めの対応が安心です。データ移行やバックアップを事前に済ませておくと、新しい端末への切り替えもスムーズに行えます。
よくある質問（FAQ）
LINE通話はできるのに通常電話だけできないのはなぜ？
データ通信はできても音声通話が制限されている可能性があります。モバイル通信設定を見直してください。たとえば、格安SIMの通話プランを契約していない場合や、VoLTE設定がオフになっている場合には、LINEなどのインターネット通話は利用できても通常の電話回線は使えません。また、キャリアの通話回線に障害が起きている場合や、通話アプリが最新バージョンでない場合にも同様の現象が見られます。設定メニューの「モバイル通信」や「通話設定」で4G／5G音声通話が有効になっているかを確認し、必要であればオンに切り替えてください。APN設定の誤りや一時的な回線混雑も原因となるため、他の場所で試す・SIMを入れ直すなど基本的な確認も有効です。
機内モードをオフにしても斜線マークが消えない時の対処法
電源の再起動やSIMカードの入れ直しを試してみてください。機内モードを確実にオフにしても改善しない場合は、一度端末を完全にシャットダウンし、数分間電源を切ったままにしてから再起動すると効果的です。SIMカードを抜く際は、端子部分を柔らかい布で軽く拭いてから正しい向きに差し込むと接触不良を防げます。ネットワーク設定をリセットする前に、Wi-FiやBluetoothをオフにしてモバイル通信だけで接続を試すなど、段階的に原因を切り分ける方法もおすすめです。
緊急通報（110/119）は可能？
電波が完全にない状態では難しいですが、SOSのみ表示の場合は緊急通報ができる場合があります。これは通常のキャリア回線ではなく、他社回線を一時的に利用するローミング機能が働くためです。ただし地下や山間部など、周辺に他社の電波すら届かない場合は接続できません。いざという時に備え、旅行や登山などではポータブル充電器や予備の連絡手段を持参しておくと安心です。
関連トラブルと合わせて覚えておきたい知識
アンテナピクトの表示パターン早見表
アンテナの本数や記号の意味を知っておくと、状況判断がしやすくなります。アンテナが4本すべて立っていれば電波が非常に良好で、高画質の動画や音声通話も安定して利用できます。3本は通常の利用に問題ない強さを示し、2本以下になるとデータ通信速度が低下したり通話が途切れる可能性があります。アンテナが1本の場合はメール送信が失敗したり、場所によっては通話が切れる危険があります。また「×」や「！」マークが併記されている場合は、電波があっても認証エラーやネットワーク障害が発生しているサインです。これらを理解しておくことで、移動するべきか、設定を見直すべきか、早めに判断できます。
電波改善に役立つ小物・アプリ紹介
モバイルルーターや電波強化アプリなど、電波対策グッズを紹介します。たとえば自宅やオフィスでは家庭用の中継器（Wi-Fiリピーター）を設置することで、屋内の電波を安定させることができます。外出時にはポータブルタイプのモバイルルーターが便利で、複数人での旅行やテレワークにも活用できます。スマホアプリでは電波の強弱をリアルタイムで表示してくれるものや、混雑していないチャンネルを自動的に探してくれるものもあり、設置場所を決める参考になります。さらにキャリア各社が提供している公式アプリでは、自分がいるエリアの通信障害情報を確認できるので、トラブル時の原因特定に役立ちます。
「着信拒否」など他のアイコンとの違いまとめ
似ている表示でも意味が異なるアイコンを知っておくと安心です。例えば着信拒否のアイコンは、受信そのものをブロックしている状態を示すため、電波が届いていても相手からは呼び出し音が鳴らない場合があります。留守番電話アイコンはメッセージが残っていることを知らせるだけで、通信状態には問題がありません。さらにデータ通信の一時停止を示す「データセーバー」マークや、Bluetooth接続を示すアイコンなども混同しやすいものです。これらを知っておけば、表示されたマークごとに適切な対応がすぐに判断でき、余計な不安を感じずに済みます。
まとめ：電話の斜線マークを理解して安心して通話を
電話アイコンに斜線が出ても、落ち着いて原因を確認すれば多くは自分で解決できます。大切なのは、まずは焦らずに状況を整理することです。機内モードの設定やSIMカードの状態、電波の強さなど基本的なポイントを一つずつ確認していけば、ほとんどのケースは自分で改善できます。さらにこの記事で紹介した再発防止策を実践しておけば、同じトラブルに繰り返し悩まされる心配も減らせます。例えば、定期的なソフトウェア更新やSIMカードのメンテナンス、電波が弱い場所での注意などを日常的に意識しておくと安心です。もし何をしても改善しない場合でも、キャリアやメーカーへの相談、修理や機種変更など次のステップを踏むことで必ず解決への道は見えてきます。この記事を参考に、自分の端末をより安心して使い続けられるよう、落ち着いて対処してみてくださいね。
